高齢者の方が自分らしく、かつ自立して生きられるようにサポートを行う自立支援介護ですが、こちらを実現するために欠かせないのが3つの柱である、食事、運動、水分です。
年齢を重ねると食欲が衰えてくることが多く、自立支援介護を実現するためには、いかにして食事をとってもらうかが課題となります。食欲が衰え、食事量が減っていくと体のさまざまな場所に悪影響が出るというのが、食事が重要な理由です。
カロリー不足は筋力や活力の低下につながる上に、ますます食欲がなくなるという悪循環を引き起こす恐れもあります。若い時によく食べていたのに、年齢を重ねて食欲が落ちていき段々と痩せていく方は珍しくはありません。高齢者の方が自らのやりたいことを実現するためには健康な体が必要で、健康状態をキープするためには良質な食事が欠かせないというわけです。
そして、食事と密接に関係しているのが運動で、運動する習慣がなければ食欲は衰えやすくなります。また、体力の衰えなどの原因により運動の機会が減ると認知症のリスクは高まるので、運動の機会を設けることは非常に大事です。各種の運動を行うことは食欲の増加につながってくるので、自立支援介護を実現するためには、食事と運動をセットにした介護プランを考えるのがよいでしょう。
また、水分をしっかり摂取することも必須で、体内の水分が失われると意識障害を引き起こす恐れがあります。トイレの回数が増えるので水分を摂取するのが嫌だという高齢者の方もいらっしゃるので、水分の大切さをしっかり説明することも欠かせません。